最終更新日: 2018-12-13
EC業界ニュースがまとめられているサイト「eコマースコンバージョンラボ」が、国内のECサイト・ネットショップは一体何店舗稼動しているのか?という調査を行った。
新勢力である、BASEや、stores、EC黎明期から存在感を放っているYahoo!ショッピングや、Amazonどれくらいの店舗が稼動しているのだろうか。
【モール】
調査結果によると、モールの94%が Yahoo!ショッピングとAmazon、楽天で占めている。
個人的には、普段Amazonを利用する機会が多いため、Yahoo!ショッピングがモールの半分以上の割合を占めていることが驚きであった。
【カート】
ショッピングカートとは、誰でも簡単にECサイトを作ることができるシステムである。
最も登録数、稼動数共に多いのはGMOペパボが運営しているカラーミーショップで、カート全体の半分以上の割合を占めている。
かわいらしくて豊富なテンプレートと、管理画面が使いやすい点、またネットショップ運営の要となってくる集客の機能もしっかりと備わっているため幅広いユーザーに支持されているのだと考えられる。
【インスタントEC】
インスタントECとは、BASEや、STORES.JPなど、基本機能が無料で利用することができ、数クリックでネットショップを開店することができるサービスである。
(筆者自身は「インスタントEC」という呼び方をはじめて聞きました)
ここ1~2年でぐんぐん勢力を伸ばしているインスタントECの7割はStores.jpという調査結果となった。
BASEとStores.jpの合計の店舗数は100万店舗とあり、非常に大きい数となっているが、実際は無料で簡単にできるため、立ち上げるだけ立ち上げて放置されているショップも多いと言われている。
【ECパッケージ】
EC-CUBEに代表されるECパッケージは、店舗数の合計が約3万店舗となり、簡易的に開設できるインスタントECの100万店舗と比較すると少なく感じる。
しかし、作りこまれているサイトが多く、比較的売上が高く、大きい事業者が利用するイメージである。
【総計】
国内のECサイトの総店舗数は、約189万店舗となり、その半数がインスタントECで構成されているという結果となった。
この比率はここ数年で大きく変わったものであると言える。
インスタントECの店舗数は未だ拡大傾向であるが、ユーザーは全ての買い物をインスタントECでするわけではなく、買いたいものによって、「日用品はAmazon」などと使い分けているのではないだろうか。
EC市場は今後も拡大していくことが予想されているため、今後の動きにも要注目したい。