最終更新日: 2019-08-22

日本の企業が自社の公式ホームページを作成するようになったのは1990年頃。
ネットショップはその5~10年後、1990年代後半から広く認知されるようになりました。
日本のメーカーにおいては現在でも『コーポレートサイト』『ブランドサイト』『ネットショップ』など複数のサイトを別々に運営している企業が多くあります。
しかし海外では、特に『ブランドサイト』と『ネットショップ』を統合したスタイルが主流となりつつあるのです。

『ブランドサイト』と『ネットショップ』は別々にあったほうが良いのでしょうか。
それとも統合した方が良いのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを解説いたします!

1.『ブランドサイトとネットショップを“統合する”メリット
2.ブランドサイトとネットショップを“分ける”メリット
3.まとめ

1.『ブランドサイトとネットショップを“統合する”メリット

①コストが安くなる

運営するサイトが1つになることで、サーバーやドメインの管理費用などが削減できます。
また更新作業についてもひとつのサイトに対して行うため、人的コストも削減でき、更新ミスも少なくなるというメリットがあります。

②『ブランドサイト』からECへ流入する人が増える

『ブランドサイト』では代表的な商品や新作を掲載することが多くあります。
『ブランドサイト』を訪れた人がそのまま購入できる導線があれば、EC全体の売上向上も見込まれます。

▼統合しているタイプ(例:ユニクロ)

画像でブランドの魅力を伝えながら、商品詳細へ進むことができます。

2.ブランドサイトとネットショップを“分ける”メリット

①ブランド戦略が取りやすい

商品やブランドごとにテイストが異なる場合、『ブランドサイト』を別に設置した方が世界観を伝えやすくなります。
運用やマーケティングでコストがかかる点はデメリットになりますが、画像掲載の制限が無く、商品説明が世界観を壊してしまうなどの問題を回避できるため、サイトを最大限に使って世界観を伝えられることは大きな武器となります。

②SEO対策に有利

検索エンジンがサイトを自動評価する際のポイントは、ページの内容とインデックスの一致やページの重複などです。
つまり様々なテイストのコンテンツが混在しているよりも、ページごとにコンセプトがはっきりしているほうがSEO対策としてはプラス評価につながるのです。

▼統合してないタイプ(例:4℃)
【ブランドサイト】
BRA_3(4C_1)

【ネットショップ】
BRA_4(4C_2)

ブランドサイトに比べ、ネットショップは『欲しい商品を探す機能』が充実していることがわかりますね。
当然ながら、ブランドサイトにネットショップの導線を置くことも必要になります。

3.まとめ

海外では、『ブランドサイト』と『ネットショップ』が統合された形が主流となりつつありますが日本では、『ブランドサイト』と『ネットショップ』が分かれているケースが多くあります。

その主な理由としては、クリエイティブな能力が求められるWEBデザイナーは、デザイン性に優れた『ブランドサイト』を製作するのは慣れていても、デザイン面での制約が多い『ネットショップ』の制作は慣れていない人が多いことが考えられます。

従来の『ネットショップ』は受注や更新作業、管理の効率性が重視されており、デザイン面での自由度が低いシステムであったためです。
最近はデザイン性に優れ、自由度が高いCMSカートも出てきているので、メリット・デメリットを比較した上で、自分のネットショップに合ったデザインで『ネットショップ』を作りたいですね。