最終更新日: 2020-05-12

ネットショップの売上は決済手段に左右される…!

ネットショップを始める際に検討すべき事項は沢山ありますが、決済手段の選択は、ネットショップを成功させる為の重要な要素の一つとなります。

購入したい商品があった場合でも、希望する決済手段がない場合は、そのお店での購入をしないという購入者が7割に上るという調査結果もあり、決済手段はネットショップ成功の鍵を握っています。

決済手段 人気ランキング

現在、多数の決済がある中で導入率が高いものをランキング形式にまとめてみました。

1位 クレジットカード決済
2位 代金引換
3位 コンビニエンスストア決済
4位 銀行・郵便局等の金融機関の窓口、ATMからの振込・振替
5位 ネットバンキングによる振込
6位 通信料金・プロバイダ料金への上乗せ支払い
7位 電子マネーによる支払(Edy・Suica等)
8位 現金書留・為替・小切手による支払
9位 その他

決済の種類

では、先ほどのランキングで出てきた決済手段は、具体的にはどのようなものなのでしょうか?
代表的なものについて説明いたします。

1)クレジットカード決済

クレジットカード決済は消費者にとって最も代表的な決済手段です。
購入者はインターネット上で個人のクレジットカード番号や暗証番号を入力することで、実店舗などにおける通常の買い物と同じような感覚でクレジットカードを使用できます。

「自宅に居ながらにして決済がすべて完了する」
「現金が手元になくても商品を購入できる(代金支払いまで一定の期限がある)」
「手数料が掛からない」
……などのメリットがあります。

また、クレジットカード会社から決済金額に応じた「ポイント」が付与される場合もあり、購入者に”お得感”を与えています。

近年ではインターネットを通じて個人のクレジットカード番号や暗証番号などの情報を不正に取得して、悪用する事件が生じています。
そのため店舗側では、個人情報など、情報の取り扱いには十分注意をしなければなりません。

2)代金引換

商品と引き換えに代金を消費者から回収する決済手段です。
代金引換サービスは「代引サービス」などとして宅配業者が提供しています。

店舗側のメリットは、安全に代金の回収ができる上、代金決済に対する手間を掛けなくてよいところです。
また、商品の配送と代金回収を一本化できるため、事務手続きを軽減することもできます。

購入者にとっても、「お金を払ったのに商品が届かない」という心配がなく、ネットショップの利用に不慣れな人に選ばれやすい決済手段です。
しかし、商品到着時に家に居る必要があるため、日中家を留守にする会社員などにとってはあまり適さない決済手段だといえます。 ネットショップのお客様の層が、高齢者や主婦などの場合、特におすすめです。

3)コンビニ決済

購入者が専用の払込票をコンビニに持って行き、代金を支払う仕組みです。
クレジットカードを持っていない若年層や、主婦層と相性が良いと言われています。

購入者にとっては、近所のコンビニで手軽に決済できるところがメリットですが、その場ですぐに決済ができない点はややデメリットであると言えます。

4)銀行振込

情報漏洩を心配してクレジットカード決済を敬遠する購入者にとっては、銀行振込は有力な決済手段となります。
銀行振込の場合、代金は店舗側が開設している口座に直接入金します。

近年では、パソコンやスマホから銀行の各種サービスを利用することができるので、店舗側にとって「すぐに現金化できる」「ネット上で入金確認を行える」などのメリットがあります。
一方、購入者は代金振込に際して送金先の口座番号と口座名を入力し、その内容を自分で確認して送金する必要がある為、少し手間が掛かります。

一般的な銀行振込とは別に、バーチャル口座型の銀行振込サービスもあります。
バーチャル口座型の場合、店舗側では口座を開設する必要はなく、自動で注文ごとに専用の口座が発行されます。
注文情報に入金情報が紐づくため、入金確認がとても簡単です。

入金照合が簡単になる!バーチャル口座を使った銀行振込決済とは?

5)ネット銀行決済

楽天銀行やジャパンネット銀行などのネットバンク口座を開設しているお客様に選ばれるのがネット銀行決済です。
通常の銀行振込みは、わざわざATM端末まで行く必要がありますが、ネット銀行決済の場合はお買い物と同時にウェブ上で支払い処理を完結させられることがメリットとなります。

クレジットカード決済と同様、購入から決済完了までをノンストップで行えるため、未入金のまま放置になることがありません。
ネットバンクの利用者の増加とともに、将来的に重要度が高まると予想されている注目の決済です。

6)スマートフォンキャリア決済

ネットショップで購入した商品の支払いを、スマートフォンの利用料金にまとめて請求する決済です。

携帯電話各社でそれぞれ独自サービスを展開しており、サービス名は以下の通りとなります。
au:auかんたん決済
SoftBank:ソフトバンクまとめて支払い
docomo:ドコモ払い

スマートフォンの普及が加速している現代では外出先にスマートフォン上でネットショップを楽しむ購入者も多く、クレジットカード番号の入力も不要である為、クレジットカードを持たない層に人気の決済となります。

7)電子マネー

コンビニや飲食店ではEdyやSuicaといった電子マネーが利用されることが多くなっておりますが、ネットショップも同様に導入が進んでいます。
特に音楽やゲームなどのデジタルコンテンツを販売しているネットショップにとっては相性のよい決済手段です。

また特徴として、若年層の利用が多く見込めるため、若年層向けのデジタルコンテンツを販売しているネットショップであれば、是非導入しておきたい決済方法となります。

購入者の属性に応じた決済手段を選ぶことが大切!

導入する決済手段を検討する上で重要な事は、取扱う商品の特徴と購入者の属性を考慮することです。
購入者の年齢、性別、生活様式から、よく利用されている決済手段を調べて用意する事が大切です。

例えば、ある程度ネットショップに慣れている購入者や、日常的に利用している購入者は利便性の高いクレジットカード決済などを選択しやすい傾向がありますし、ネットショップをあまり利用する機会がない購入者であれば、コンビニ決済の需要が高くなります。

きちんと自社のネットショップの特徴を分析した上で、必要な決済、導入したい決済の選択をしていきましょう。