最終更新日: 2022-12-28

 オンラインでの買い物が一般的になってきている昨今、ECサイトを立ち上げる法人や個人が増えています。ECサイトの構築方法は主に4種類で、企業の規模や個人の目標などによってサービスやツールを選ぶのが主流です。 この記事では、4種類の構築方法を解説しそれぞれのECサイト構築サービスを紹介します。自社や自身に適したサービス・ツールを見つけ出す際の参考にしてください。

目次
1.ECサイト構築方法は主に4種類
2.ECサイト構築ツール選びのポイント
3.おすすめのショッピングモール3選
4.おすすめのショッピングカートASP11選
5.おすすめのECパッケージ(CMS)12選
6.まとめ

1.ECサイト構築時には最適な決済方法・決済サービスの導入が重要

まずは主なECサイト構築方法を4種類解説します。

ショッピングモール

 ショッピングモールは、インターネット上にショッピングモールを構築している事業者に登録して出店する仕組みです。ショッピングモールそのものの知名度が高いため、出店早々からの集客に期待できます。登録や購入を表すCVR(コンバージョン)も高いですが、ブランディングが難しく、価格競争が激しいケースも少なくありません。

ショッピングカートASP

 ショッピングカートASPは独自のドメインを取得できることが特徴です。ECサイトのデザインの自由度も高く、自社や個人のルールを反映して運営しやすいことがメリットになっています。顧客情報を独自で管理できるメリットがある一方で、個人情報保護法を遵守した取り扱いに気を付けなければなりません。

有料と無料で異なるポイント

 ショッピングカートASPでは、有料限定のサービスやツールが用意されているケースが多くあります。無料プランよりも多機能でありデザインも豊富ですが、現状と目的に適したプランを選ぶことが大切です。

パッケージ

 パッケージは、CMSやECパッケージと称されるECサイトの構築方法です。パッケージでのECサイト構築は、あらかじめ用意されている機能がフレームワークとなり、アプリケーション開発の土台になるソフトウェアです。このフレームワークに独自の機能を加えながらECサイトを構築します。

フルスクラッチ

 フルスクラッチは、ECサイトの構築のすべてを自分で行う方法です。サイトを自由にデザインできるので、自分が理想とするECサイトを構築できます。高度な専門知識を有し、数千万円規模の投資ができる場合におすすめです。

2.ECサイト構築ツール選びのポイント

ECサイト構築ツールは多種多様にあるため、ツール選びのポイントを解説します。

ECサイトは「カートシステム」選びが重要

 ECサイトを構築するには、構成要素であるフロントエンドとバックエンドについて知っておきましょう。 フロントエンドは、LP(ランディングページ)やブランドサイトのことで、バックエンドがカートシステムです。カートシステムは一度選べば簡単に変更できないため、ECサイトではカートシステム選びが重要となります。

自社に合うシステムか確認する

 ECサイト構築ツールを選ぶ際は、自社に適したシステムであるかを確認することも重要です。自社の規模や取り扱っている商品などに適したECサイト構築ツールでなければ、構築も運営も難しくなります。必要な機能を把握し、それらが搭載されているものを選びましょう。

ランニングコストや費用対効果を確認する

 ECサイトの運営をすれば、ランニングコストが発生します。まず、予算内であるかを確認し、無駄なコストになっていないかなどをチェックしましょう。料金だけでなく、費用対効果に注視してシミュレーションも行うことが、ECサイト構築システムを選ぶポイントです。

3.おすすめのショッピングモール3選

Amazon

 Amazonは、登録から初期設定、商品の登録などを専任スタッフがサポートしてくれるので、初心者でも出店しやすいことが特徴です。小口出品は、1点販売するごとに手数料が100円かかります。大口出品は、出品数の制限がなく手数料が月額4,900円(税抜き)です 。

楽天市場

 楽天市場は、登録しているユーザーが1億件を超えている最大規模のショッピングモールです。スタンダードプランで、月額5万円(税抜き)の出店料とシステム利用料が売上の2.0%~4.5%発生します。登録可能商品数は2万点までです。

ヤフーショッピング

 ヤフーショッピングは認知度が高く、出品の自由度が高いモールです。月額出店料は無料で、システム利用料も無料です。登録可能商品数は、初期設定で20万点です。決済手数料やストアポイント原資負担などが発生します。

4.おすすめのショッピングカートASP11選

MakeShop

 MakeShopは、651種ものサービスや機能が揃っています。初期費用は1万円(税抜き)で月額費用は1万円(税抜き)であり、販売手数料が無料です。契約月数が長いほど月額費用がお得になります。クレジットの決済手数料は3.14%ほど発生しますが、その他の手数料はありません。

Makeshopはこちらから

カラーミーショップ

 ノーリスクでECサイトが構築できて、カスタマイズ性が高いことが特徴です。初期費用は無料で、月額費用は無料プランと有料プランがあります。有料の月額費用は4,950円から、決済手数料は4%からです。

カラーミーショップはこちらから

おちゃのこネット

 マニュアルが分かりやすく、独自のサポートやカート離脱防止などの機能が搭載されています。初期費用は無料で、月額費用は3,300円~11,000円(税込み)で運用できます。手数料は、決済手数料のみです。

おちゃのこネットはこちらから

Shopify

75の国や地域で利用されているグローバルなショッピングカートASPです。初期費用は無料であり、月額費用は29$から299$のドル建てであるため、円高であればお得になります。手数料は、クレジット決済手数料と取引手数料です。

Shopifyはこちらから

STORES(ストアーズ)

 直感的な簡単操作でECサイトを構築できることが特徴です。初期費用は無料ですが、月額料金はフリープランで0円、スタンダードプランで2,178円(税込み)となっています。手数料は、決済手数料と振込手数料の2つです。

STORESはこちらから

BASE(ベイス)

 シンプルで見やすく、インパクトがあるショップを構築できます。初期費用は無料、スタンダードプランの月額費用は無料であり、グロースプランの場合は5,980円(税込み)です。手数料は、サービス利用料が3%で、決済手数料は3.6%+40円であり、売れるまでは料金が発生しません。

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Square オンラインビジネス

 本格的なECサイトを簡単に構築できるツールです。初期費用が無料であり、月額費用は、無料プランと有料プランがあります。有料プランは、月額1,200円~6,800円で、手数料は決済手数料のみで3.6%です。

オンラインビジネスはこちらから

aishipR

 スマートフォンでの見やすさを追求したショッピングカートASPです。3つのプランがあり、初期費用は2万円~10万円(税抜き)となっています。月額費用は9,800円~8万9,800円です。各種手数料が細かく定められているため、確認することをおすすめします。

aishipRはこちらから

futureshop

 ワンストップソリューションを提供しており、年商1億円を超えるECサイトも多いことが特徴です。スタンダードプランとゴールドプランがあり、初期費用や月額費用は出品点数によって細かく定められています。手数料も利用するサービスによって異なるため、確認しながら予算を立てましょう。

futureshopはこちらから

ショップサーブ

 本格的な、ECサイト構築を目指す個人や企業に適したショッピングカートASPです。プランは1つだけで、初期費用(開通料)は1万5,000円(税抜き)必要で月額費用は、2万2,000円(税抜き)となります。手数料などの細かな内容は問い合わせなければなりません。

ショップサーブはこちらから

リピートPLUS

 定期購入やサブスクリプション型の販売を目指すことに特化したツールです。プランが3つあり、初期費用は4万9,800円から、個別見積もりのケースもあります。月額費用も同様であるため、ECサイト構築の予算立てには、個別見積もりが必要です。

リピートPLUSはこちらから

5.おすすめのECパッケージ(CMS)12選

EC-CUBE

クラウド版とダウンロード版から選べるパッケージ型でトライアルがあることが特徴です。初期費用は無料ですが、Standardプランの場合は7万円(税抜き)かかります。月額費用はクラウド版とパッケージ版でことなり、Liteなら6,800円からでStandardなら4万9,800円です。 EC-CUBEはこちらから

ecbeing

 個別のSCサイトだけでなく、ショッピングモールの構築も可能です。初期費用や月額費用、各種手数料は商談しなければわかりませんが、月額費用は営業スタッフが使った分だけとなっています。堅牢で万全なセキュリティ対策がポイントです。 ecbeingはこちらから

ecforce

 LP作成から受注や顧客データ管理までオールインワンで対応できるECパッケージです。プランは3つあり、エキスパートプランの初期費用は24万8,000円で月額費用は9万9,800円です。各種手数料は、細分化されているため予算を立てる際に確認しましょう。 ecforceはこちらから

EC-ORANGE

中堅企業から大企業向けで、BtoCとBtoBの両方で利用できます。初期費用や月額費用はカスタマイズの内容や導入規模によって価格が変動するため、公開されていません。手数料も含めて、すべて見積もりで把握できます。 EC-ORANGEはこちらから

Commerce21

 既存のECサイトのリニューアルや自社のショッピングモール運営が特徴です。費用はすべて問い合わせする必要があります。Commerce21の初期費用や月額費用などを知りたい場合は、見積もりを依頼しましょう。 Commerce21はこちらから

Bカート

 BtoB取引に特化したECサイトを構築できるツールです。構築が難しいBtoB向けECサイトをローコストで出店できます。初期費用は、8万円でプランはライトからプラン300まで6種類あり、最安の月額費用は9,800円です。各種手数料は詳細にわかれているため、問い合わせから確認しましょう。 Bカートはこちらから

w2Commerce Value5

 大手企業向けで、フルスクラッチによるECサイト構築を基にしたECパッケージです。初期費用や月額費用、各種手数料などの費用は、資料請求しなくては分からないため、気になる方は資料請求して確認しましょう。 w2Commerceはこちらから

Welcart

 WordPress専用のECサイト構築プラグインであるため、WordPressに追加すればECサイトを構築できます。初期費用や月額費用は、発生しませんが有料の機能を追加した場合は、手数料などが発生します。 Welcartはこちらから

ebisumart

先進的にクラウドで提供されているパッケージ型ECサイト構築システムです。従量課金プラン・固定料金プラン、レベニューシェアプランが用意されています。初期費用や月額費用、各種手数料は、プランによって異なります。 ebisumartはこちらから

GMOクラウドEC

 大規模EC事業者向けであり、クラウドで提供されているECパッケージです。3つのプランがあり、MakeShopエンタープライズは初期費用が11万円(税込み)で月額費用は5万5,000円となります。他の2つのプランは個別見積もりです。 GMOクラウドECはこちらから

Adobe Commerce

 Magentoが進化したオープンソースであり、BtoB・BtoCどちらの顧客に対しても対応できるECサイトを構築できます。初期費用や月額費用はオープンソースなので発生しませんが、利用するツールにより各種手数料が必要です。 Adobe Commerceはこちらから

6.まとめ

 ECサイトは4種類の構築方法があり、それぞれ特徴が異なります。ECサイト構築ツールを選ぶ際は、カートシステムに留意して、自社に適したシステムであるかの確認が重要です。