最終更新日: 2019-08-23

GMOペパボ株式会社が主催の「カラーミーショップ大賞」が今年も開催され、全国のネットショップ45,000店の中から、投票と審査によって選ばれたお店39店舗が受賞式のため渋谷にあるセルリアンタワーに集まりました。

カラーミーショップ大賞2018を受賞したのは、「パンと日用品の店 わざわざ」です。

パンと日用品の店 わざわざ

パンと日用品、
本当によいと思うものだけを。
わざわざは長野県東御市にある薪窯で焼いたパンと暮らしの道具を販売する小さなお店です。 見つけて下さってありがとうございます。

わざわざがある東御市は豊かな自然に恵まれた美しい地域ではあるが、決して交通アクセスがいいエリアとは言えません。
営業日も週に3日間で、パンの種類も2種類だけです。
それでも、多くの人がわざわざで買い物をしたいと思わせる魅力はどこにあるのでしょうか。

《大賞の受賞理由》
パンの種類の削減、オリジナル商品開発、書籍による採用活動など、様々なトライ&エラーを重ねながら、その挑戦を全てオープンに発信することで、共感する仲間の輪を全国に広げてきました。過去の挑戦とアウトプットの積み重ねが「わざわざ」の飛躍に結実した2017年。前年に比べて230%の売上に加え、デザイン・PRなど総合得点の高さ、そして、2018年の更なる躍進に期待を込めて大賞に選出いたしました。

店主である平田さんは、わざわざというブランディングを常に意識し「わざわざならばどのように動くか」ということを考え、商品やお店を変革し続けています。
そしてその変革の内容や、情報がオープンに開示されていて、お客さんや関わる人たちすべてに大きな安心感を与えているようです。

店主 平田はる香さんのnoteには、わざわざの紹介や、お店の歴史が書かれています。
https://note.mu/wazawazapan/n/nc572aa91b8bb

筆者も一度だけわざわざのネットショップで雑貨とお菓子を購入したことがあり、商品紹介の誇張していない説明文や、商品の細部までしっかりと写っている写真はとても安心感があったことを覚えています。

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また、優秀賞を受賞したショップに「かわしま屋」があります。
こちらは以前もこのブログで紹介させていただいたショップです。

【かわしま屋】ネットショップで売るために大切にしていること ~価格競争に巻き込まれないために~

店主の河島さんにインタビューさせていただいた時に、「顔が見えないお客様のことを、ここまで本気で思って仕事をしているのか」と衝撃を受けたことを覚えています。
具体的なエピソードとしては、かわしま屋は商品生産者の方に直接会いに行き、インタビューを行ったり、最近では販売している商品を使ったレシピ動画を作りYouTubeにアップするなど、常にお客様のためにできることを考えて自ら動いています。
(レシピ動画は、かわしま屋スタッフの主に主婦の方々が創意工夫しながら制作しているというなんとも微笑ましいエピソードも教えてくれました)
定期的にお客様にアンケートを取り、良い意見も、あまり良くない意見もサイトでオープンに紹介しています。

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わざわざや、かわしま屋に共通しているのは、変革を恐れずに、良いと思ったことはどんどんチャレンジしている姿勢と、お客様が欲しい情報を隠さずにオープンにしている点だと感じました。

ネットで買い物をする際に一番重視されるのは”商品の価格”と言われていますが、2番目に重視されている”販売店の信頼性”を高めることで、リピーターをつくり、長期的に売上を伸ばすことに繋がります。
引用元: ネットで購入する際に重視することトップ3は「価格」「店の信頼性」「送料」 アンケート結果 : 何でも調査団(@niftyニュース)

また、価格が多少高くても、その商品がどのように良いのか、どうしてその価格なのかということユーザーがきちんと理解できれば、商品は売れるし、お店は価格競争に巻き込まれにくくなります。

その時々で流行の変化はありますが、ユーザーは安心感がある良いものを探しているので、インターネットの力を利用してどこまでそれを伝えられるのかが今後ネットショップで生き残っていく鍵なのかなと思いました。

どこから手を付けたら良いかわからない!という方は、まずはショップのコンセプトを伝えることからはじめてみてはいかがでしょうか!

ショップのコンセプトを伝えて安心感のあるショップにしよう!