最終更新日: 2022-05-11

 ECサイトの作り方は多種多様で個人と企業では、選択できるECサイトの作り方にも違いがあります。この記事では、ECサイトの作り方を知りたい人に向けて、具体的な作り方の種類や成功のポイントなどを解説します。イメージにあうECサイトを作るために、ぜひ参考にしてください!

目次
1.個人のECサイトの作り方
2.企業のECサイトの作り方
3.サービス選定のポイント
4.ECサイトの作り方別の手順
5.ECサイトを作る際のポイント
6.まとめ

1.個人のECサイトの作り方

 近年では個人でもECサイトを立ち上げる方が増えています。ここでは個人のECサイトの作り方を解説します。

無料ASP

個人でECサイトを作る場合は無料ASPを使ってECサイトを作るのがおすすめです。無料ASPとはWEBサイト上で無料でECサイトを作ることができるサービスです。登録料や利用料はかからないことが多く、初期費用をかけずにECサイトを作れます。

運営に必要な機能やテンプレートが用意されているため、専門知識がなくても本格的なECサイトの作成が可能です。

ただし、ほかのECサイトの作り方と比較すると自由度は低く、オリジナリティの高いECサイトを運営したいと考えている場合には、あまり向いていません。

2.企業のECサイトの作り方

 企業がECサイトを作る場合、個人とは違って多くの利用者が想定されるため、使われやすいECサイトにするために機能やデザイン面を工夫する必要があります。作り方は複数あり、有料ASP、オープンソース、パッケージ、クラウドEC、フルスクラッチなどがあります。以下でそれぞれの特徴を解説します。

有料ASP

有料ASPは、1万円以下の初期費用や月額費用で利用でき、無料ASPとは異なり、自社の個性を反映したECサイトを構築できます。システムは自動的に更新され、サーバーの管理やセキュリティのアップデートも自社で対応する必要はありません。

ただし、ほかの作り方と比較すると、カスタマイズ性は低いため、機能面を充実させたい大規模なECサイトの構築には向かないことがあります。

具体例:カラーミーショップGMOメイクショップshopifyなど

オープンソース

オープンソースとは、無料で提供されているプログラムのことです。社内に知識やスキルをもつ人材がいれば、オープンソースを活用してECサイトを構築できます。ライセンス費用がかからないうえに、カスタマイズの自由度も高いです。

ただし、基本的には自社でECサイトを作って管理するため、自己責任で運営しなければなりません。サーバー管理や、障害発生時の対応などの手間がかかります。

具体例:EC-CUBEなど

パッケージ

ECサイト構築パッケージには、ECサイトに必要な機能がまとめられています。自社でカスタマイズでき、ほかのシステムとの連携も可能です。デザインも自由に設定できるため、オリジナリティのあるECサイトを構築できます。そのため、大企業がECサイトを作る際も、パッケージが選ばれるケースが増えているようです。

ただし、パッケージは購入する必要があり、 コストがかかります。時間が経つとシステムが古くなるため、その都度更新する必要があります。

具体例:GMOクラウドEC、ecbeingなど

クラウドEC

クラウドECは、ASPとパッケージの両方の特徴をあわせもっています。ECサイトに必要な機能がインターネット上で提供されており、システムは自動的に更新されます。ほかのシステムとの連携やカスタマイズも可能です。

ただし、クラウドECを利用するには、基本的にランニングコストがかかります。サービスの提供元が機能を管理しているため、自社のエンジニアによる自由な改修はできません。

具体例:メルカート、ebisumart

フルスクラッチ

フルスクラッチは、自社のニーズにあわせてゼロからECサイトを構築する方法です。自社のワークフローやイメージを考慮し、システムの連携やデザインなども自由に設定できるため、完成度の高いECサイトになります。

ただし、ゼロからECサイトを整備するため、膨大なコストが生じます。また、時間が経てばシステムが古くなり、改めて更新する必要があり、最初に依頼したベンダーから変更しにくいという注意点もあります。

3.サービス選定のポイント

 ECサイトを構築するためのサービスを選ぶときは、さまざまなポイントがあります。以下で詳しく解説します。

機能

サービスの選定時は、標準機能の充実度をチェックしましょう。特に、商品を販売するためのフロントエンド機能や、受注や在庫の状況を管理するためのバックエンド機能がきちんと備わっているか確認してください。

コスト

ECサイトを作るためのサービスは、いずれもコストがかかります。無料ASPを選んでも決済手数料が発生する点に注意しましょう。それぞれのサービスでかかる費用や維持費についてよく確認すべきです。

決済システムを提供しているGMOイプシロンでは、業界最安水準の手数料で決済サービスを提供しています。

セキュリティ

ECサイトでは顧客の個人情報を扱うため、セキュリティ対策が万全なサービスを選ぶ必要があります。インフラやシステムのセキュリティだけでなく、サポート体制や企業としての取り組みなどについてもチェックしましょう。

サポート体制

各サービスによって、サポート体制や人的リソースには違いがあります。 ECサイトを作る前からやり取りしている相手が継続的にサポートしてくれるサービスを選ぶと、ECサイトの開業後も安心して利用できます。

4.ECサイトの作り方別の手順

 ECサイトは、どのように作ればいいのでしょうか。ここでは、作り方別に手順を解説します。

無料ASPを用いる際の手順

ここでは、無料ASPを活用してECサイトを作る手順を解説します。

無料ASPへ登録する

まずは、無料ASPにメールアドレスやパスワードを登録しましょう。そのうえで、ECサイトのアドレスを設定します。独自ドメインも選択できますが、その場合は別途費用がかかります。個人でECサイトを作るなら、無料で利用できるサブドメインがおすすめです。

テンプレートを選択する

無料ASPでは、ECサイトのデザインを簡単に設定できるテンプレートが用意されています。イメージにあうテンプレートを選択して設定しましょう。なお、特にこだわりがない場合は、なるべくシンプルなデザインを選んだほうが購入につながりやすいです。

商品を登録する

販売したい商品を登録します。登録した商品の写真や説明文が売上を大きく左右するため、しっかり作り込むことが大切です。集客のためにはSEO対策も必要ですが、それ以上にユーザー目線を考慮した商品紹介を意識すべきです。

有料ASPを用いる際の手順

有料ASPを活用してECサイトを作る場合、無料ASPよりも本格的なデザインにできます。また、多くの商品を効率的に登録できる仕組みも備わっていて便利です。

ここでは、有料ASPを活用してECサイトを作る手順を解説します。

自社に合った有料ASPを選ぶ

有料ASPとしてはさまざまな種類があるため、自社のイメージを考慮して最適なサービスを選ぶ必要があります。自社が求める要件をあらかじめ考えておきましょう。特に、ショッピングカートに関する要件は、ネットショップを運営していくうえで重要なポイントです。自社と顧客の両方にとって使いやすいかどうか確認してください。

画面を制作する

有料ASPでは、無料ASPと同じくテンプレートからデザインを選択できます。また、それだけでなく、HTMLやCSSによってよりオリジナリティのある画面を制作することも可能です。こだわりたい場合は、イメージにあわせて細かい設定を加えましょう。

制作会社に依頼して画面を制作する方法もありますが、追加費用がかかるため予算も考慮して検討する必要があります。

商品を登録する

ECサイトのデザインや商品の登録が一通り済んだら、運営フローを改めて確認しましょう。顧客から注文を受けて商品を発送するまで流れを細かく確認し、スムーズに対応できるかチェックしてください。

重要なのは、顧客の目線から判断することです。メールの内容もしっかりチェックし、顧客が安心してECサイトを利用できるようにしましょう。

オープンソース・パッケージ・クラウドEC・フルスクラッチを用いる際の手順

オープンソース、パッケージ、クラウドEC、フルスクラッチのいずれかでECサイトを作る場合は、さまざまな手順を踏む必要があります。まずはどのようなECサイトを構築したいかイメージを固め、要件定義をおこないます。

さらに、具体的なECサイトの機能を想定し、設計しましょう。設計に基づいてシステムの開発を進め、テストを実施します。

なお、外部のシステムとの連携に問題がないかについても、しっかりチェックする必要があります。無料ASPや有料ASPを利用する場合とは異なり、外部のシステムときちんと連携できるかどうかも重要なポイントです。

ECサイトを作る際のポイント

 ECサイトを作るときは、意識するポイントが複数あります。現時点で必要な機能だけでなく、3年先にどのような機能が必要かについても検討しておくことが大切です。たとえば、3年後に売上が大幅に上昇してより大規模なECサイトを運営したくなった場合、拡張性がないと対応できない可能性があります。

また、ECサイトは、単に作るだけでは顧客を呼び込めません。ECサイトを作る際は集客にも力を入れ、多くの顧客が集まるような工夫をしましょう。そのうえで売上につなげるには、ユーザビリティが重要です。顧客の目線からECサイトをチェックし、安心して利用できる環境を整えてください。

まとめ

 ECサイトの作り方には、さまざまな種類があります。それぞれ異なる特徴を備えているため、自社のニーズにあわせて最適なものを選びましょう。機能性やコストはもちろん、セキュリティやサポート体制も重要なチェックポイントです。

GMOイプシロンのイプシロン決済サービスなら、業界最安水準の手数料で利用できます。クレジットカード決済なら最短1営業日で導入可能です。セキュリティ面もしっかりしているため、安全なECサイトを運営したい方におすすめです。まずは資料請求からお試しください。