最終更新日: 2023-07-21

「モノづくりを通して、人の心を豊かにする」というパーパスを掲げている、新潟県燕市の金属製品メーカー「株式会社シンドー」。
今回は、企画開発部の皆川様に、ネットショップ開設のきっかけやネットショップ運営の悩み、商品のこだわりポイントなどのお話を伺いました。

ネットショップ開設のきっかけを教えてください。

自社商品の事業展開のためです。
普段は、お客様からご依頼いただいたものを作って、お客様に届けるというOEMを中心に事業を営んでします。
ただ、OEMでは依頼を受けて製品を作るといった仕組み上、自分たちに主導権がないという課題もあるため、自社商品を拡大していこうとする動きをしています。
自社ブランドを立ち上げ製品を作ってみたものの、そこで一番の課題となったのが”売る場所がない”ということでした。
その際に売り先のひとつとしてネットが上がり、ネットショップを開設するに至ったという流れです。

※OEMとは
1)完成品、または半完成品を相手先のブランド名で製造する
2)とある企業がメーカーに対して、自社ブランド製品の製造を委託する
参考:ECのミカタ(https://ecnomikata.com/ecnews/19434/)

メイクショップおよびイプシロンを選んだ理由を教えてください。

予算の関係上、ASP(※インターネット上でアプリケーションを提供する事業者)で比較検討をしました。
そんな中、知っている企業様がメイクショップを利用されていて、メイクショップを利用すればここに近いものが作れるんだなと思ったので、メイクショップおよびイプシロンを選びました。
その他には、「独自のページが作れるのか」とか、「日本語のサポートがあるのか」という観点でも選びました。
会社としてチームでネットショップを運営していくとなると、一人が詳しいだけでは属人化の問題もあるため、経験がまだ浅いメンバーでも安心して使っていけるように日本語サポートがあるところというのも選定時、重視して検討していました。

メーカーならではの、ネットショップ運営の悩みはありますか?

ひとつは品揃えですね。
自社商品をどんどん立ち上げていくようなメーカーさんでしたら話は違うのでしょうけれども、基本的にはOEMをメインでやっていて、その合間に自社商品をやるといった所も多いと思います。同じような中小企業のメーカーも多いのではないかと思います。そのような理由もあり、自社商品に割くリソースはやはり小さいと思います。そうなると商品開発に時間がかかるので、あまり商品数が出てこない。なので、ネットショップ上の品揃えを充実させるのが難しい状態です。
また、弊社は金属を使った雑貨を作っていて、耐久性もあることから買い替えがなかなか起きないものなので、基本的には買い切りでリピートが起きづらいという課題も持っています。
あとは、単純にネットショップにかける人手が少ないという悩みもあります。
作ったページに関して、制作したものをPDCAサイクルまわして改善するということが、人的な余裕がなくあまりできていないという課題もあります。

ネットショップをやっていてよかったことを教えてください。

これまでエンドユーザーのお客様との接点がなかったのですが、お問い合わせをいただいて、質問をいただいたりですとかお礼を言われたりということがあり、お客様の視点から見た気付きを得られるのが大きいです。
お客様からお礼のお言葉をいただいた例として、商品セットのガラス部品が一部割れてしまったというお客様に、もともとガラス部品の個別用意はなかったのですが、特別対応させていただいたということがあります。
個別用意がなかったガラス部品の要望の声も多かったので、最終的にはガラス部品単体で購入できるとお客様にも喜んでいただけるんだなということに気付いてガラス部品を単体で売るようになったという展開もありました。

ネットショップ運営における今後の展望はありますか?

ひとつはラインナップを増やすことです。あとは、集客、運用体制です。先ほど課題としてあげた作ったページのPDCAサイクルを回して改修していきたいと思っています。

イチオシの商品紹介

(上記写真の)OTMバートドリッパーSがイチオシ商品です。
本格的なドリップのコーヒーを気軽に楽しめるように作った商品です。
普通のドリッパーは面でペーパーフィルターを支えているのですが、この商品は自由な抽出を楽しめるよう、線で支え、接地面が少ない構造にしています。
洗い物も簡単に済んで使いやすいですというお客様からのお声もあります。
また、金属製品なので、熱湯で熱くなりやすいのですが、持ち手が熱くなりすぎないようにスリットを入れて加工したりと、使いやすさにこだわっています。
一日に何杯も本格的なコーヒーを飲む人に向けて、もっと気軽にコーヒーを楽しんでいただきたいという想いで作っています。

商品の詳細はこちら▼
https://shop.shindo1947.com/view/item/000000000103?category_page_id=ct2?ecrocket

おわりに

お客様の利便性を第一に考え、細部までこだわって作られているドリッパー。
インタビューを通して、お客様の使いやすさを常に考えていらっしゃる姿勢を感じました。
こだわりの詰まった高品質な商品なので、ネットショップを通じて、全国のコーヒー好きの方の手元に届くことを祈っています。