最終更新日: 2019-08-23

ネットショップで購入者が「商品を買いたい!」と思うかどうかは商品写真の良し悪しにかかっています。
商品写真の重要性は感覚的にわかってはいるものの、なかなか自分で綺麗に商品写真を撮るのは難しそうですよね。かといってプロに依頼するのもコストがかかる・・・。

そこで、今回は商品写真が綺麗に撮れるポイントを3つご紹介します!
誰でもポイントさえ押さえたら、プロのように商品写真を撮影することができます。

1.初心者はPモードからはじめよう
・各種設定について
・フォーカス設定
・ホワイトバランス
・測光モード
・ISO設定
2.白背景で撮影しよう 撮影環境の作り方
3.影で雰囲気を演出 ライティングのコツ
4.まとめ

1.初心者はPモードからはじめよう

カメラを買ったけど、色々な設定があって何が何だかわからない…という方にオススメなのが「Pモード」という設定です。
このPモードは、大まかな設定はカメラに任せてOK。
フォーカスモード、AFエリアモード、測光モード、ホワイトバランス、ISO感度、露出補正などの初期設定は自分でもいじることができるので、AUTOモードより自分の好みに近い写真を撮影することができます。

カメラにはたくさんの設定項目があるため難しそうに感じますが、実は事前に設定しておく項目がほとんどなので、初期設定だけしっかりしておけば難しいことはありません。

まずは、初期設定について簡単に説明します。

■フォーカスについて

カメラの本体部分でフォーカスを設定できます。初心者はAF(オートフォーカス)を選択しましょう。

どこに焦点を合わせるかを決める「フォーカスエリア設定」は、シングルポイントを選択し被写体にばっちり焦点が合うようにしましょう。

■ホワイトバランスについて

光には色がありますので、ホワイトバランスで光の色を調整することであたたかみのある写真にしたり、白っぽくクールな写真にしたりすることができます。
ホワイトバランスの設定は写真の出来を大きく左右するので、マニュアルモードに設定して被写体ごとに手動で変更することをおすすめします。
どうしても難しいという人は、最初はAUTO設定にして思うような色味が出なかった場合にホワイトバランスを変更してみましょう。

■測光モード

測光とは、カメラが被写体の明るさを自動的に測ることで、明るさに応じて適した露出を決めてくれます。

“露出とは、写真を撮るときに取り込まれる光の量のことを言います。光の量は絞りとシャッター速度で決定され、それにISO感度を組み合わせた結果、写真の明るさが決まります。
…露出補正とは、カメラが判断した適正露出を、自分のイメージ通りの明るさに近づけるための調整です。https://www.sony.jp/support/ichigan/enjoy/photo/word5.html

明るさを測っているのは、「測光センサー」という部分で、設定で測光の方法を選択することができます。
分割測光や、中央重点測光、スポット測光がありますが、スポット測光を選んで被写体に適した露出にしましょう。

■ISO設定

ISO感度とはカメラが光を感じる度合いを表すもので、基本的にはAUTOの設定で問題ありません。
暗いところでもフラッシュをたかずに撮影したい時などにはISO感度の設定を変更する必要がありますが、今回は商品写真の撮影なのであまり暗いところで撮影するシーンは想定しないものとします。
「ISO感度」と「絞り値」と「シャッタースピード」の3つが露出を決める3つの要素となるので、これらを使いこなせるようになることを目標に撮影を頑張りましょう!

■Pモードの撮影に慣れてきたら、絞り優先のAモードにチャレンジしてみましょう!

おすすめの設定値は下記の通りです。設定方法はカメラによって異なりますので、取り扱い説明書を見ながら設定してくださいね。
これらは1度設定を行ってしまえば、基本的に以後は触る必要はありません。

基本的には事前に設定をしてその状態のまま撮影してOKですが、露出補正だけは商品ごとに調整していきましょう。

①写真を撮影する、②確認する、③露出補正で明るさの調整を行う
商品撮影時に行うのは、この3ステップだけです。

▼気をつけたいこと
屋外などのかなり明るいところで写真を確認した場合、写真確認用の液晶画面が非常に見えにくくなっています。
そのままの状態で露出補正を行うと、想定していた仕上がりと異なった状態より明るくなってしまうので、必ず室内の蛍光灯の下で確認するようにしましょう。

2.白背景で撮影しよう 撮影環境の作り方

商品写真は基本的に「白背景」がおすすめです。
白背景の商品画像を作るためには白い背景の上で撮影する必要がありますが、最近だと撮影用の背景紙はお店で手軽に買うことができます。
撮影台も購入することができますし、簡易的なものであればお家で自作できるようです。
http://bare-look.com/?p=1472


また、室内の照明だけだと明るさが足りない場合は、撮影用のライトを購入することをオススメします。
安いものなら、1万円程度で購入できます。もっと手軽に済ませたいという方は、中古品や機材レンタルを使うのも良いかと思います。

3.影で雰囲気を演出 ライティングのコツ

ライティングといっても覚えておくべきことはたった一つです。
それは、「光は上から当てること」
撮りたいものの真上からライトを当てると影が真下にできるので、影の長さが最小限になります。

正面からライトを当てると、影が出来る上に手前が光ってしまって一気に素人が撮った感じがでてしまうため、あまりオススメしません。

4.まとめ

撮影に取り掛かるまえに、商品のどこを一番見せたいのかを決めて、写真の仕上がりイメージを固めてから撮影すると仕上がりがぐっとよくなります。
写真上達への近道はとにかく経験を積むこと!商品を自分で撮影しているというネットショップオーナーの方は結構いらっしゃるので、ご紹介したポイントを押さえて商品写真の撮影にチャレンジしてみてくださいね。