最終更新日: 2023-03-03

オンライン取引の利用者が増加したことにより以前よりも商品発送を行うことや配送業者から商品を受け取るシーンが多くなっているのではないでしょうか。購入者が商品を開封する際に一番初めに目がいくのが梱包です。購入者の中には、商品が包んである梱包の状態によって商品開封時の期待感が高まる方もいると思いますのでネットショップ運営者様にも商品発送時より意識していただきたいのが梱包の内容/方法です。

今回は、梱包作業がなぜ重要なのか、どのような資材が利用されているのか、そして購入者に喜ばれる梱包方法とはどのようなものがあるのかをお伝えしていきます。

梱包が重要な理由_4つのポイント

①商品破損のリスクを回避するため

まずは注文いただいた商品を安全に購入者の元へ届けることがネットショップ運営者様の商品発送時のミッションだと思います。配送業者の方も商品を壊さないよう運搬はしてくれますが、やむを得ず衝撃が加わることや、天候により箱が濡れてしまうケースもあると思います。そんな時でも梱包がしっかりしていれば少しの衝撃や濡れにも耐えた状態で商品を破損することなく購入者へ届けることが可能となります。

②梱包によって印象が決められる可能性が高いため

ネットショップの口コミを見ていてもたまにありますが、皆さんは「梱包が雑で残念でした」というような口コミを見たことはないでしょうか。
プレゼント用のラッピングも同様ですが届いた商品が無傷だったとしても梱包が雑に行われていた場合、次回の購入先候補から外れてしまうかもしれません。気持ちよく取引を行うためにも受け取り手が喜ぶような梱包を心がけましょう。

③配送手続きをスムーズに行うため

配送業者へ商品発送を依頼する際、商品の一部が梱包資材から見えているなど不十分な場合やサイズに誤りがある場合、商品配送時に破損のリスクにもなりえるため受け付けてもらえないことがあります。
正しいサイズ・条件で配送の準備をすることがスムーズに依頼する近道になります。

④梱包方法によって送料を抑えることができるため

配送料が改定され送料が値上げされる中でネットショップ運営者様が利益を確保するためには商品の梱包を正しくスマートに行うことがポイントになります。全商品に対して同じサイズの段ボール等を利用するのではなく、商品サイズに合った段ボールを利用することや梱包資材を商品によって使い分けることで送料のコストを抑えることが可能になります。
また、商品ごとに梱包方法を変え送料を抑えることで、販売時の商品自体の値上げを抑えることが可能になります。

 

では、実際に購入者より注文が入り商品発送の準備をする際にどのような道具を使って梱包をするのがよいのでしょうか。
ネットショップ運営者様やメルカリ出品者が商品発送時によく使っているアイテムについてご紹介します。

よく使う梱包資材とは

よく使う梱包資材一覧

・段ボール
・宅配袋
・定型内封筒
・OPP袋
・緩衝材(プチプチ等)
・ガムテープ
・セロハン、マスキングテープ

・段ボール
多くのネットショップ運営者様がよく使っている、一番メジャーな商品発送が段ボールです。安価であるだけではなく、ある程度強度もあることからよく利用されています。また、サイズも小さいものから大きなものまで幅広く展開があり、発送する商品内容に合わせて選ぶことが可能です。

・宅配袋
強度が強めに作られた配送用の袋のことを指しています。段ボールのように組み立てる必要はなく商品の大きさに合わせて折りたたむことが可能であるため場所を取らず商品発送を行うことが可能です。また、配送業者毎に大きさも種類があり、かつマチ(袋内の底の幅)が広めにあるものもあるので厚みのある小さめのものを送る際に使える道具の1つです。

・定型内封筒
CD・DVDやアクセサリー、雑誌・漫画本などの、サイズが小さいものを発送する場合に使われるのが封筒です。サイズや重さの規定がありますが、軽くて薄いものを郵送する際に封筒を使うことでより安価な送料で購入者へ商品発送を行うことが可能です。

・OPP袋
Oriented Polypropyleneの略で、何か商品を購入した際によく使われる透明のフィルムのような袋です。伸縮性はなく透明でしわにもなりにくく防水や防湿性も高いことから、ラッピングにもよく使われる梱包材としては欠かせないアイテムの1つです。

・緩衝材(プチプチ等)
商品開封時、よく見かけるプチプチ。といえば何となく皆さんもイメージできるのではないでしょうか。商品破損を防ぐための緩衝材としてよく使われています。細かく気泡が入った保護アイテムだけでなく長方形の形状をしたエアークッションと呼ばれるビニール製の緩衝材もあります。ポリエチレンのシートで食器を包むようなものや、雑紙など段ボールと商品の隙間を埋める際に利用されるような資材など多様にあります。

・セロハン、マスキングテープ
商品をOPP袋に入れた際に留めるテープのことです。梱包する際にテープを使うことで商品を動かないよう固定することも可能になり、商品をきれいに梱包するためのアイテムです。また最近ではカラフルで様々な種類のマスキングテープもあるため、ラッピング梱包資材としてもよく利用されます。

・ガムテープ
セロハン同様、段ボールなど商品発送時の外壁を止めるものとして欠かせないものです。粘着力が強く、補強をすることで梱包自体の強度を高めることが可能です。布製品、紙製品、透明なOPPガムテープ等もあるため箱の質感によって使い分けている方も多いでしょう。
これらの梱包材を使って商品発送の準備が可能となりますが、梱包時どんなことに気を付けるべきなのか以下でお伝えいたします。

梱包時に気を付けたいポイント

・必ず緩衝材を使う
①商品自体を保護して包む

商品を生身のまま段ボールに入れるのではなく、必ず包装をしましょう
お茶碗などの割れ物の場合はポリエチレンのシートを使ったり、CDやDVDを配送する場合はプチプチを使ったり、ワインなど瓶を配送する際にはフルーツキャップなど、商品に合わせてまずは商品自体を梱包しましょう。

②箱に入れる際、隙間がないように緩衝材をうまく使う。

商品自体の梱包が済んだら次は箱詰めです。箱に詰めた際に隙間があると商品が動き、破損の原因になりますので商品が動かないよう商品に合わせてプチプチやエアークッション等の緩衝材を使いましょう。

・傷がつきやすい場所は特に補強

雑誌や漫画などの角は潰れてしまうなど傷みやすい部分なので梱包時は厚めに包装しましょう。梱包方法や配送方法にもよりますが段ボールを大きめに切って挟む等工夫をするのもよいでしょう。

・無理やり詰め込んだような梱包はNG

送料を抑えたいあまり、規定サイズに合わない商品を詰めるのはNGです。商品発送時に箱が破損してしまう可能性もありますし、購入者の手元に届いた際に商品自体が変形してトラブルになる可能性もあるので気を付けましょう。

喜ばれる梱包にするための工夫ポイント

◎丁寧、清潔感がある

届いた商品を開封する際、丁寧な梱包がされていたことで嬉しくなった経験はないでしょうか。
上段でも記載しましたが、商品をただ単に段ボールに詰め緩衝材を入れるのではなく発送する商品自体を、OPP袋を使って梱包しそれを段ボール等の配送品に入れることをお勧めします。商品を二重に梱包することで商品破損を防ぐだけではなく、段ボールなどが濡れた場合でも商品を守ることが可能となります。またきれいな梱包は購入者に好印象を与えると思います。

◎個別のメッセージカードやお店の紹介カードを同梱する

実店舗とは異なり直接購入者様とやり取りする機会がないからこそ、商品発送時に個別のメッセージカードやお店の紹介カード等ちょっとしたメッセージや紹介があると他のショップとの差別化にもなるかと思います。

◎商品の使い方や効果効能について記載した説明書を同封する。

ネット注文をしてから商品が手元に届くまで商品によっては時間がかかる場合もあるかと思います。そんな時、商品だけを発送するのではなく説明書や使用感、使用方法等の説明があると購入者側も手に取って確認しながらより一層商品を楽しめるきっかけになるのではないでしょうか。

◎お店独自の梱包材を使う

最近ではメールやLINE、アプリ等で商品発送を通知するショップも多くあるため何の商品がいつ届くかを事前に知ることも可能ですが、突然商品が届くこともあると思います。そんな時、届いた段ボール箱など包装紙がお店独自のものだと購入者は商品受け取った時点でどのショップからの商品なのかを知ることができると思います。実店舗ではショッパーがありますがオンラインではないため、お店を覚えてもらうのが難しいかと思いますが包装紙や段ボールで工夫してみるのもよいでしょう。

◎商品サンプルや次回使えるクーポンをつける

ショップ運営者様としては購入者にリピーターになってもらいたいですよね。商品がよければそれだけでファンになってくださる購入者もおりますが、せっかく接点があるのであれば商材にもよりますが、サンプル商品やノベルティ・次回利用可能なクーポン券などちょっとしたプレゼントを検討しましょう。

▼まとめ

商品の梱包を行う際、ちょっとした工夫をすることで商品を破損することなく購入者に届けることができます。
また上述で記載した通り、手元に届いた商品の梱包次第でお店の印象が大きく変わることもありますので、この記事を読んでいただいたショップ運営者様には商品を届ける際に「嬉しくなる」「また買いたい」と購入者に思ってもらえるような梱包を心がけていただけたらいいなと思います。