最終更新日: 2021-05-19

経産省も掲げるDXについて、様々な企業が取り組みを始めていますが、そもそも「DX」とは何のことなのでしょうか?
『ここ数年「DX」という言葉をよく聞くけれど、似たような新しい用語がどんどん出てきて、正直もう分からない!』
そう思っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、今さら誰かに聞きにくい、「DX」について解説いたします!

目次
1.DXとは?
2.経産省もDXを掲げている
3.ネットショップでDX実践!
4.まとめ

1.DXとは?

DXとは、デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)を略した用語です。
表記がDTではなくDXとなるのは、英語圏ではtransformationのtrans-部分をXと略すことが一般的なためです。

デジタルトランスフォーメーションとは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念のことで、2004年にスウェーデンのウメオ大学教授、エリック・ストルターマンが提唱しました。

※参考(英語):https://www8.informatik.umu.se/~acroon/Publikationer%20Anna/Stolterman.pdf
この概念のもとに、人々の生活をよくするようなデジタルサービスの提供をするのが、最近のビジネストレンドになっています。

「人々の生活をよくする」というと壮大な話で難しく思うかもしれませんが、普段利用している身近なサービスも実はDX化したサービスといえます。

・タクシーの配車をアプリ化(道で手を挙げて…を、スマホの位置情報を使って配車)
・フリーマーケットをオンライン化(公園のイベントに参加して…を、ネットで簡単に出品・購入)
・音楽のサブスク(都度購入…を、月額定額で聞き放題に)

2.経産省もDXを掲げている

2018年に経済産業省がDXを掲げてから、ビジネス界でもDXがよく取り沙汰されるようになりました。

METI DX:経済産業省のデジタルトランスフォーメーション特設Webサイト
https://www.meti.go.jp/policy/digital_transformation/index.html

経済産業省は、補助金公募の電子申請化(jGrants)や政府保有の法人情報のオープンデータサイト開設(gBizINFO)など行政サービスの積極的なDXを進めています。

さらに、2018年と2020年に「DXレポート」を公開し、日本国内の企業に対しても計画的なDX推進を促しました。

『DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~』をとりまとめました (2018年9月)
https://www.meti.go.jp/press/2018/09/20180907010/20180907010.html
『DXレポート2(中間取りまとめ)』を取りまとめました (2020年12月)
https://www.meti.go.jp/press/2020/12/20201228004/20201228004.html

このように経産省がDXを掲げたことで、DXに取り組む企業が少しずつ増えてきています。
日頃行っている業務などで手間に思っているようなことがあれば、サービス化して楽にすることができるかぜひ考えてみましょう!

3.ネットショップでDX実践!

一般的なDXについて説明してきましたが、次はネットショップにフォーカスしてみましょう。

■実店舗を運営されていて、これからネットショップの開設を検討している方

たとえば、次に挙げるような問題はネットショップを開設しDXにより改善することができるのではないでしょうか。

・時期によって在庫が余ってしまったり、逆に足りなくなってしまったりする。
→在庫管理をIT化することで、在庫データの分析精度が上がり、在庫を最適化。さらに、実店舗とネットショップで在庫を共通化すれば、「ネットショップでは売り切れだが実店舗に在庫が余っている」等の機会損失を回避。

・複数の店舗での購入履歴が連携されておらず、通り一遍の案内しかできない。
→購入履歴をオンライン上で連携・管理することで、お客様それぞれに最適な案内が可能に。また、ネットショップでも実店舗の購入履歴を共通化し、レコメンド機能を向上。

■ネットショップを開設済みの方

既にネットショップを開設して運営されている方も、次に挙げるような手間を感じていたらDXを進めることができないか検討してみましょう。

・入金確認後商品の発送をしたいため、決済完了したか何度も管理画面を見ている。
決済承認通知メール で、決済完了の確認をメール受信で簡略化。

・銀行口座の入金があった際、注文と突き合せての消込を目視でしている。
バーチャル口座 で、注文と入金の紐づけを自動化。

4.まとめ

「DX」について簡単に説明いたしました。
デジタルトランスフォーメーションという言葉だけだと難しそうだと感じたかもしれませんが、その概念さえ理解してしまえば、身近なことすべてがDXの可能性を秘めていることが分かったかと思います。

今回の記事を読んで、『DXって意外とかんたんに実践できそう!』と思ってもらえれば、幸いです。