最終更新日: 2022-08-19

 ECサイトを構築する際には、複数の決済方法を用意するのがおすすめです。

 本記事では、決済方法を多く導入した方がよい理由やECサイトに必要な決済方法を、わかりやすく解説します。複数の決済方法を導入する方法も併せて紹介しているので、ネットショップの開設や運営を担当している方は是非参考にしてみてください!

目次
1.ECサイト構築時には最適な決済方法の導入が重要
2.ECサイトに必要な決済方法・決済サービスの選び方
3.代表的な決済方法・決済サービスの特徴
4.ECサイトにさまざまな決済方法を導入する方法
5.まとめ

1.ECサイト構築時には最適な決済方法の導入が重要

 日本のキャッシュレス化は世界的にみると遅れているとはいえ、スマートフォンの普及とともに急速に進み、決済方法や決済サービスの種類も増えています。特に、昨今は新型コロナウイルス感染症の影響で、人との接触をできる限り避けようとする風潮もあり、オンライン決済の需要は拡大傾向です。

 そのため、ネットショップを開設する際はオンライン決済を含め、自身のサイトに訪れる顧客に最適な決済方法を多く用意しておく必要があります。運営中のネットショップの売上が伸び悩んでいる場合にも、決済方法の見直しを行いECサイトの再構築を行うことは有効な手段の1つです。

幅広い決済方法・決済サービスに対応することで売上につながる

 利用したい決済方法などがないために、ECサイトから離脱してしまうお客様は少なくありません。例えば、決済方法がクレジットカード決済のみだと、クレジットカード決済を利用しないお客様は別のサイトで購入を行い、せっかくサイトに訪れたお客様を逃してしまいます。

 ECサイトに一度来たお客様を逃さないためには、お客様が希望する決済方法を自由に選べる状態にしておくことが大切です。決済方法や決済サービスの選択肢を多く用意することで、対応できるお客様の幅が広がり売上にもプラスに働きます。

 近年ではクレジットカード決済の他にPayPayやLINEPay、楽天PayなどのQRコード決済のユーザー数が伸びており、利用者も増加しています。

2.ECサイトに必要な決済方法・決済サービスの選び方

 ECサイトに導入する決済方法や決済サービスは、下記の4点を確認して選びましょう。

・顧客との相性
 顧客に多い性別や年齢層によく利用されている決済方法を導入しましょう。

・自社の商品やサービスに合うか
 自社の商材を購入するにあたってお客様が便利に使える決済方法を選びましょう。

・信頼性の高さ
  個人情報を扱うため、セキュリティ対策やリスク管理がしっかりした信頼性の高い決済方法を提供する決済会社を選びましょう。

・コスト
後々の負担も考えて初期費用(システム導入料)だけではなく、ランニングコスト(月額手数料や決済手数料)も確認して選びましょう。

3.代表的な決済方法・決済サービスの特徴

 ここでは、ECサイトで使用される主な決済方法とそれぞれの特徴を解説します。

1.クレジットカード決済

 クレジットカード決済はECサイトで最もよく利用されている支払い方法です。
利用者の信用のもとで成り立っている後払いで、クレジットカード会社はお客様に代わってショップに代金を支払い立て替えた代金は後で購入者に請求します。

 ショップへの支払いはクレジット会社が立て替えるため、現金の手持ちがないときでも買い物ができる点が利用者にとっては便利です。分割払いを利用すれば高額な商品も購入しやすくなります。

2.コンビニ決済

 コンビニ決済は全国にあるコンビニで代金の支払いを行うため、クレジットカードを持っていない人にも利用してもらえる決済方法です。

 商品とあわせて送る払込票で支払う方法と、伝票などはなく購入時に発行される支払番号などを使って決済する方法があります。

3.キャリア決済

 キャリア決済はキャリア、つまり電気通信事業者との間で決済を行う支払い方法です。利用者は携帯電話やインターネット回線の通信料金とともに電気通信事業者へ代金を支払います。買い物の代金の支払いも普段の支払いとともにまとめて済ませられるため、利用者にとって便利な方法です。

また、携帯電話などを使っていれば利用できることから、クレジットカードを持てない学生などの若年層にも支持されています。

4.電子マネー決済

 電子マネー決済とはお金の代わりに電子データで決済を行う支払い方法で、支払いのタイミングにより3つのタイプに分けられています。コンビニで購入できるWebMoneyや運賃の支払いもできるSuicaなど、事前に現金をチャージして使用するタイプのものは、プリペイド型と呼ばれています。

一方、後払いで決済するタイプがポストペイ型、支払いを行うと即時に連携している銀行口座から代金が引き落とされるタイプをデビット型といいます。

5.ID決済

 ID決済とは、すでに持っている外部サービスのアカウントと連携して支払いを行う方法です。例えば、PayPayや楽天ペイ、Amazon Pay、LINE Payなどがあります。個人情報などの登録済みアカウントを利用するため、購入時に購入者情報の入力が不要となり利用者にとってとても便利な支払い方法です。

しかしながら、外部サービスとの連携のため手数料は高くショップ様への負担額が大きいというデメリットもあります。昨今、利用者が増加していることを考えると導入しておきたい決済方法の1つですが、ランニングコスト含め導入を検討することをお勧めします。

6.代引き決済

 代引き決済(代金引換)は代金の支払いと引き換えに商品を渡すシステムです。代金は商品を届けた配達員に現金で支払います。お金と商品の受け渡しが同時に行われるため、ショップ側も購入者側も確実に目当てのものを受け取れる点が特徴です。

 また、インターネット上でクレジットカードの情報をやり取りしないため、利用者はセキュリティ面での不安が少なくて済みます。クレジットカードを使わない人でも買い物ができ、昔から一定数の利用者がいる支払い方法です。

7.後払い決済

 後払い決済とは代金の支払いを商品の受け取り後に行う支払い方法です。ECサイトで商品を購入すると購入者のもとに請求書が送られるため、購入者は送付された請求書を使って指定されたコンビニや銀行、郵便局などで支払いを行います。

 ショップにとっては導入すると手数料がかかる反面、商品を確認する前の先払いに不安を持つお客様を逃さずに済む点が魅力です。

8.銀行決済

 銀行決済には複数の支払方法があります。例えば、常に一定数の需要がある銀行振込は、ECサイトで商品を購入したお客様が、EC事業者が指定する銀行口座などに代金を振り込む方法です。

また、利用者の銀行口座から代金を毎月自動で引き落とす口座振替や口座振替の申し込みをインターネット上で行うWeb口座振替もあります。

さらに、実存しないシステム上の仮想口座を注文ごとに発行し、その仮想口座に購入者が代金を入金するバーチャル口座決済も銀行決済の1つです。

他にも、ネット銀行を使ってWeb上で決済ができるネット銀行決済や、全国にある多くの金融機関のインターネットバンキングやATMに対応したペイジーなどもあります。

9.ウォレット決済

 ウォレット決済は、購入者がショップにクレジットカードなどの情報を知らせることなく、アカウントのみで支払いを済ませられる決済方法です。 例えば、購買意欲が高い有料会員を数多く持つYahoo!ウォレットや、国内の少額決済に対応でき世界にユーザーを持ち海外展開の際にも活用できるPayPalなどがあります。

ウォレット決済を利用する場合、購入者が購入画面で決済方法にPayPalなどのウォレット決済を選ぶと、PayPalなどに登録しているクレジットカードや銀行口座から自動で代金の支払いが行われます。

10.その他

 他にも、利用者が住む現地の通貨で決済できるクレジットカード多通貨決済という支払い方法もあります。利用者は海外からでも買い物がしやすく、ショップは海外の決済会社を通さずに日本から現地通貨で販売できる点が特徴です。

また、チャージされている金額内でのみ買い物ができるプリペイドカードを、利用者が事前に購入して支払い時に使用するプリペイド決済もあります。

4.ECサイトに様々な決済方法を導入する方法

決済代行会社の利用がおすすめ

 決済代行会社とは決済会社との契約の手続きや入金管理などを代行する会社です。
決済代行会社を利用しない場合、各決済会社とそれぞれ契約を行う必要があるため、手続きが煩雑になったりそれぞれの決済会社から入金されるネットショップの売上管理が大変になったりします。

 決済代行会社と契約することにより、決済会社との契約・入金を一括で行ってくれるためネットショップ事業者の負担を減らすことが可能となります。

決済代行会社を選ぶ際のポイント

 会社によって特色も料金も異なる決済代行会社を上手に選ぶためのチェックポイントは、4つあります。

1つ目は対応している決済方法や決済サービスの豊富さです。決済方法は多く導入するほど幅広い客層を獲得しやすくなります。

2つ目は自社サイトを構築しているシステムへの対応可否です。システムを0から構築するフルスクラッチではなく搭載されているカートシステムで構築されている場合、カートシステムにより導入できる決済方法が変わります。

3つ目は費用です。初期費用だけではなく維持費や決済手数料、1回の決済処理にかかる費用も確認し、自分に合った料金体系のものを選びましょう。

4つ目は信頼性の高さです。会社がPCIDSSやISMSなどのセキュリティ基準を満たしている信頼できる会社なのか、サポート対応が充実しているのか、実績も併せてチェックしておきましょう。

イプシロン決済サービスなら簡単に導入できる

 決済代行会社を探しているならクレジット決済や銀行振込、キャリア決済など、さまざまな決済方法に対応しているイプシロン決済サービスの利用が便利です。MakeShopやカラーミーショップなど、さまざまなASP型のショッピングカートとの接続実績もあり決済サービスの設定は管理画面からできるため導入も簡単です。

初期費用は無料で月額費用もリーズナブルなため、規模の小さなビジネスから始めたいという人でも利用しやすくなっています。

GMOイプシロンについて

5.まとめ

 ECサイトの売上アップを目指すなら、自社のサイトに訪れる顧客のニーズに合ったさまざまな決済方法を導入するとよいでしょう。また、その際には決済代行会社を利用すると負担も少なく気軽に決済方法を導入できます。

  GMOイプシロン株式会社なら選べる決済が多彩にあり、クレジットカード決済なら最短1営業日で導入できます。さらに、国際基準のセキュリティ環境のもと業界最安水準の手数料で決済サービスを利用できる点も魅力です。
 詳細については、新規申込ページや同ページ内にある「ショッピングカート別プラン」をご覧ください。資料も無料でご請求いただけます。

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