最終更新日: 2023-02-20

 近年、いろいろな特色を持ったクレジットカードが提供されていますが、中には実際のプラスチックカード(ICカード)が発行されず、オンライン上のみ利用可能な「バーチャルカード」という形態のカードも増えてきています。
 バーチャルカードは、通常のICカードの発行の手間がない分、ポイントの還元率が高く設定されていたり、カードの発行・停止が即時で行えたり、便利でお得な場合が多く、お得な場合もあります。

 しかし、ICカードの利用に慣れている方にとっては、「バーチャルカードってなにかよくわからない」「使える場所が限られているのではないか?」と不安に思われて、バーチャルカードの発行を躊躇われるかもしれません。
今回は、そんな不安を解消すべく、バーチャルカードの使い方や使える場所について解説いたします。

目次

1.ICカードがない「バーチャルカード」とは?
2.バーチャルカードのメリット
3.バーチャルカードの使い方
4.バーチャルカードの使える場所
5.まとめ

1.ICカードがない「バーチャルカード」とは?

 バーチャルカードとは、ICカードは発行されず、カード番号や有効期限など、決済に必要な情報のみが発行されるオンライン専用のカードです。
 ICカードとは異なり、実際のカードの郵送などがなく、パソコンやスマホの画面で決済に必要な情報を確認し、利用します。
そのため、多くの場合は即日~数日でカード番号が発行されるようで、ICカードよりも素早く発行・利用ができます。
ビジネス向けのバーチャルカードだと、以下のようなものがあります。

昨日までの売上を今日使えるVISAビジネスカード「Cycle byGMO」
https://www.epsilon.jp/service/cycle/
MUFGカードバーチャルのご紹介 | ビジネス・ソリューション | Mastercard®
https://www.mastercard.co.jp/ja-jp/businesses/business-solutions/mufg-horizon.html

また、コンシューマー向けのバーチャルカードも普及してきているようです。

【ファミペイ】バーチャルカード
https://famipay.famidigi.jp/guide/virtualcard/
メルペイ、Mastercard®オンライン加盟店で利用できるバーチャルカードの提供を開始
https://jp.merpay.com/news/2021/03/virtualcard/

2.バーチャルカードのメリット

 バーチャルカードには、ICカードとは違ったメリットがいくつもあります。今回はその中から3つ紹介したいと思います!

 ①カード作成をしたら即使用できる
 バーチャルカードはICカードに比べ、発行する手間が必要ないため、簡単な設定を行うだけで即時発行されるカードが多くあります。

 ②停止も再開も手軽に操作できる
 ICカードでは利用停止する場合は、電話など手続きで時間がかかりますが、バーチャルカードの場合、WEBやアプリからカードの停止や再発行を自分で簡単にできるため、不正利用の対策などセキュリティ面で安心という一面もあります。

 ③紛失の心配が無い
 バーチャルカードはICカードのように持ち運ぶ必要がないので、落として紛失することやカードを盗難されることはありません。

このようにバーチャルカードにはICカードには無いメリットがございます。

3.バーチャルカードの使い方

 カードの番号など決済に必要な情報のみが発行されるバーチャルカードは、どのように使うのかわからず不安という方もいると思いますが、バーチャルカードの使い方はICカードと大きく変わることはありません。

クレジットカードで決済を行うために必要な情報は以下4点です。

●14~16桁のカード番号
●セキュリティコード
●カードの有効期限
●名義人名

 ICカードであれば、券面の表面・裏面にこれら4点の情報が記載されているかと思いますが、バーチャルカードでも、オンライン上で上記4点が発行・表示されるため、ICカードと同じく必要情報を確認し、決済時に入力いただくことで使うことができます。
このように、決済時の使い方にICカードとバーチャルカードとで大きな違いはありません。

4.バーチャルカードの使える場所

 使い方は分かったけど、肝心の使える場所が限られているのでは?と思っている方もいるかもしれません。その通りで、やはり物理カードに比べると、バーチャルカードの使える場所は限られてしまいます。

バーチャルカードは基本的に、オンライン決済での使用を想定して作られています。
そのため、実店舗での対面決済では多くの場合、利用いただくことができません。
※バーチャルカードの情報をモバイルSuicaなどに登録することで、一部対面決済でも利用可能になる場合もございます。

バーチャルカードには、VisaやMasterCardといったブランド表記があるかと思いますので、そのブランドでの支払いが可能なネットショップであれば、ICカードと同じように使うことができます。

5.まとめ

 以上のような情報を踏まえると、バーチャルカードは実店舗で利用できないという違いはありますが、使い方やオンラインショップで利用できる点など共通点が多いようです。
もし気になるバーチャルカードがあれば、一度ご利用されてみてはいかがでしょうか?