最終更新日: 2018-12-13

前回のEコマース市場の拡大に関するコラムと併せて、本日はBtoB向けECサイトについてどのようなものかをまとめてみました。

そもそも「BtoBにおけるEC」とは何を指しているでしょうか。

BtoB取引とは・・・Business to Businessの略であり、ECと組み合わせた場合「企業間で実施する電子商取引」のことを指しております。

一般的に、皆さんがよくAmazonや楽天などオンラインのネットショップで買い物をする際利用している電子商取引はBtoC(Business to Consumer)、minneやメルカリのような個々人間で実施される電子商取引においてはCtoC(Consumer to Consumer)と呼ばれております。

昨今、Eコマース市場が拡大している中でも、今後の成長率が高いと注目を浴びているのが、BtoB分野の領域となっております。

◆BtoB市場のマーケット規模

BtoC市場については以前のコラムにてまとめておりますが、BtoB市場について、どの程度の市場規模、見込みがあるのか皆さんご存知でしょうか。

経済産業省の調べによると、2015年における日本のBtoB-EC市場規模は203兆円BtoC-EC市場規模に関しては13.8兆円と言われており、BtoBBtoC約15倍の市場規模であることが数値として出されております。

企業間のやり取りにおいては、仕入れ商品や生地等の材料商材または文房具などの消耗品も含め多数の高額な取引が行われる機会が多くあります。

かつては、企業間で直接商談し契約手続きを実施しておりましたが、電子商取引を簡潔に実施する事が可能となった今、ネット上で売り手/買い手共にすんなり購入・契約手続きを進められるのは、結果的にコスト削減を図ったうえで、希望する商品を手元に用意できる企業が増えることに繋がります。

このような背景も踏まえ、市場規模はBtoC市場より大きく、且つ今後も拡大が見込まれている市場として期待されているようです。

◆BtoB市場の特徴

一般的にBtoCは日常の生活用品から洋服・おもちゃ等様々なショッピング目的で利用されるケースが多いかと思いますが、BtoBに関しては企業間の取引となるため衝動で商品を購入する事は殆どなく、社内承認も含め計画的に購入される傾向がございます。

また、BtoC取引とは異なり、仕入れ目的での商品購入を検討している企業にとっては、一度取引先を確定した場合、定期的、且つ継続的に仕入れた商品を購入することも視野に入れたうえで、どの商品を購入するか選定を重ね、最終的に商品購入に至っているケースが多いのではないかということもBtoCとは異なる一つの特徴だといえるのではないでしょうか。

電子商取引を展開する事は、企業間の契約締結時に生じていた大幅な時間を削減しスムーズに効率よく商品を仕入れることが可能となります。

しかしながら、一方で、今までコミュニケーションをとることで構築していた企業間の関係性が軽薄になってしまうと事を恐れ、ネット業界へ足を踏み出せずにいる企業様もいるのではないでしょうか。

直接対話することで商品の魅力伝えていたのに、オンラインだと伝えられない・・・買い手の声をタイムリーに伺う事が出来ない・・・等オンライン商取引であるが故に起きてしまう障害もあるかと思いますが、現在、オンライン上でも購入者様の要望に即回答できるようなツールも多く展開されております。

ユーザーの質問に素早く対応する「チャットタイプ」の『chamo』や来訪しているユーザーをリアルタイムで可視化できるような『KARTE』を取り入れることで、より一層、直接会った状態に近い環境を整え、リアル店舗に近い運用が実施できるのではないかと思います。

上述で述べてきたように、今後BtoB市場への展開を希望している企業様または既に運営している企業様においては、オンラインサイトを構築する際のエッセンスとしてサイト上の表記内容や、接客方法に工夫を凝らし買い手の購買意欲を掻き立てるようなサイト構築・プロモーション等を検討して頂ければと思っております。